「無添加だから安心?それとも体に悪い?」
健康志向の高まりとともに、食品の「無添加」表示に注目が集まっています。
ポテトチップスも例外ではなく、「無添加ポテトチップス」という商品が増えています。
しかし、無添加であれば本当に健康的なのでしょうか?
また、通常のポテトチップスとは何が違うのでしょうか?
本記事では、無添加ポテトチップスの成分や健康リスク、
正しい食べ方について詳しく解説します。
無添加ポテトチップスとは?通常のポテトチップスとの違い
無添加ポテトチップスの定義
「無添加ポテトチップス」とは、食品添加物を一切使用していない
ポテトチップスのことを指します。
具体的には、以下のような添加物が含まれていません。
- 酸化防止剤(ビタミンCやE):油の酸化を防ぐために使用
- 調味料(アミノ酸等):旨味を強化するために添加
- 香料・着色料:風味や見た目を向上させるため
通常のポテトチップスとの違い
通常のポテトチップスと無添加ポテトチップスの主な違いは
「添加物の有無」です。
しかし、それ以外の基本的な製造工程や栄養成分には大きな違いがないことが多いため、
「無添加=健康的」とは必ずしも言えません。
無添加ポテトチップスは体に悪い?3つの健康リスク
1. カロリーと脂質が高い
無添加であっても、ポテトチップスは「高カロリー・高脂質の食品」です。
一般的なポテトチップス(100gあたり)
- カロリー:約550kcal(ご飯2杯分以上)
- 脂質:約35g(1日の脂質摂取目安の約半分)
特に、油で揚げることでカロリーが大幅に上昇します。
無添加ポテトチップスでもこの点は変わらないため、
食べ過ぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まります。
2. アクリルアミドの発がんリスク
ポテトチップスの製造過程で生じる「アクリルアミド」という物質が健康リスクとして指摘されています。
アクリルアミドとは?
- じゃがいもに含まれるアスパラギン(アミノ酸)と糖分が高温で加熱されると生成
- 世界保健機関(WHO)や国際がん研究機関(IARC)が「発がん性の可能性がある」と指摘
無添加ポテトチップスでも、揚げる工程がある限りアクリルアミドは発生します。
厚生労働省も、「アクリルアミドの摂取量を減らすことが望ましい」としており、
過剰摂取には注意が必要です。
3. 油の酸化が進みやすい
通常のポテトチップスには酸化防止剤が含まれていますが、
無添加ポテトチップスには酸化防止剤が入っていないため、
油の劣化が早くなります。
酸化した油の影響
- 動脈硬化のリスクが上がる
- **老化(肌トラブル)**の原因になる
- **生活習慣病(糖尿病・高血圧)**のリスクが高まる
特に、開封後に長時間放置すると酸化が進み、体に悪影響を及ぼす可能性があるため、
できるだけ早く食べ切ることが大切です。
無添加ポテトチップスを健康的に食べる4つのポイント
1. 食べる量を制限する
ポテトチップスは、無添加でも「間食」として適量を守ることが重要です。
1回の適量目安
- 30g程度(手のひらにのるくらい)
- 1袋(60g以上)の半分以下
1袋を一気に食べるのではなく、少量ずつ楽しむことで健康リスクを抑えられます。
2. 揚げ油の種類に注目する
使用されている油の種類によって、健康への影響が変わります。
おすすめの油
✅ オリーブオイル(抗酸化作用があり、体に良い)
✅ ココナッツオイル(酸化しにくい)
避けたい油
⚠️ パーム油(酸化しやすく、トランス脂肪酸を含むことも)
原材料表示を確認し、できるだけ健康的な油を使用しているものを選ぶようにしましょう。
3. 焼きポテトチップスを選ぶ
「揚げる」製法ではなく、「焼く」製法のポテトチップスを選ぶことで、
脂質やアクリルアミドの摂取を抑えられます。
市販されている「ノンフライ」「オーブン焼き」タイプのポテトチップスは、
比較的ヘルシーなのでおすすめです。
4. 開封後は早めに食べ切る
無添加ポテトチップスは酸化しやすいため、開封後はなるべく
密封容器に入れ、冷暗所で保管しましょう。
湿気を防ぐため、ジップロックや密閉容器を活用すると良いでしょう。
結論:無添加ポテトチップスは「健康食品」ではないが、適量ならOK
無添加ポテトチップスは「添加物が少ない」という点では安心感がありますが、
カロリー・脂質・アクリルアミドの問題は通常のポテトチップスとほぼ同じです。
✅ 適量を守る(1回30g程度)
✅ オリーブオイル・ココナッツオイル使用のものを選ぶ
✅ 焼きポテトチップスを選ぶ
✅ 開封後は早めに食べ切る
これらのポイントを意識すれば、無添加ポテトチップスも健康的に楽しむことができます。
**「無添加=体に良い」ではなく、「無添加=添加物が少ないだけ」**
ということを理解し、賢く選んで食べることが大切です!