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アジシオは体に悪い?徹底検証と代替法

「アジシオって本当に体に悪いの?」

健康志向が高まる現代、食べ物の成分や安全性が気になる方も多いはずです。

特に調味料は、毎日の食事に欠かせない存在だからこそ、その安全性が心配になるのも当然ですよね。

SNSやネット検索で「アジシオ 体に悪い」と調べると、さまざまな意見が見つかります。

しかし、実際にどこまで体に影響があるのか、信頼できる情報に基づいて理解している人は少ないかもしれません。

この記事では、

  • アジシオの成分とその作用
  • 「体に悪い」と言われる理由の真偽
  • 科学的根拠や専門機関の見解
  • 健康への影響が気になる人向けの代替方法

をわかりやすく、かつ深く掘り下げて解説します。

健康に気をつけたい方、家族の食事を見直したい方にとって、必読の内容です。

アジシオの正体とは?成分と特徴を徹底解説

アジシオの主成分と構成

アジシオは、主に以下の成分からできています。

成分名役割
塩化ナトリウム(食塩)味付けのベース。一般的な塩と同じ主成分。
グルタミン酸ナトリウム(MSG)うま味成分。アミノ酸の一種で、昆布やトマトにも含まれる。
炭酸マグネシウムサラサラに保つための固結防止剤。人体に害はなし。

特に注目されるのが、MSG(グルタミン酸ナトリウム)です。

うま味調味料として世界中で使われていますが、「頭痛がする」「依存性がある」などの噂が、アジシオが“体に悪い”とされる原因のひとつです。

味の素とは違う?混同されやすい事実

「アジシオ=味の素」と混同される方も多いですが、厳密には異なります。

  • 味の素:MSG100%のうま味調味料
  • アジシオ:塩+MSG+固結防止剤

つまり、アジシオは「うま味入りの塩」と考えるとわかりやすいでしょう。

「アジシオは体に悪い」と言われる4つの理由

① MSG(グルタミン酸ナトリウム)への懸念

MSGが体に悪いとされたきっかけは、1969年にアメリカの医師が提唱した「中華料理症候群」。

MSGを摂取後に頭痛やしびれ、動悸を感じたという報告が一部でありました。

しかし、これに関しては次のような事実があります。

  • 大量摂取でなければ問題ない(一般的な使用量では安全)
  • 欧米や日本の食品安全機関が「安全性に問題なし」と評価済み

たとえば、厚生労働省やFAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は、MSGの摂取上限を設定しておらず、「通常の摂取量であれば健康に影響しない」としています。

② 塩分の過剰摂取

アジシオの大部分は「塩」。

当然ながら、摂りすぎると高血圧や腎臓疾患、心疾患のリスクが高まります。

日本人の1日あたりの食塩摂取目安(厚生労働省):

  • 男性:7.5g未満
  • 女性:6.5g未満

実際の平均摂取量はこれを上回っている人が多く、アジシオの使用量を見直すことで健康リスクを減らせる可能性があります。

③ 加工調味料への不信感

「自然なものこそ体にいい」というイメージから、人工的な加工調味料に対して抵抗感を持つ方も多くいます。

しかし、“人工=危険”というのは誤解です。

大切なのは「成分そのもの」よりも「摂取量」と「バランス」です。

④ 味覚の鈍化を招く恐れ

MSGを長期間摂取しすぎると、「薄味では物足りない」と感じるようになることがあります。

つまり、「強いうま味に慣れてしまうことで、味覚が鈍くなる」可能性も否定できません。

実際に体にどんな影響があるのか?科学的視点で分析

短期的な影響

少量のアジシオを使った場合、体に悪影響が出ることはほとんどありません。

ただし、以下のような人は敏感に反応することも。

  • MSGにアレルギーや不耐性がある人
  • 塩分制限をしている高血圧の方
  • 小さなお子さん(味覚形成期)

長期的な摂取とリスク

長期的な影響で気をつけたいのは「塩分の蓄積」と「味覚の変化」。

  • 高血圧・動脈硬化のリスク
  • 生活習慣病の進行
  • 食欲のコントロールが難しくなる

「一回でどうこう」というより、毎日の積み重ねが将来の健康を左右するということです。


健康志向の人におすすめ!アジシオの代替案と使い方の工夫

天然塩を活用する

ミネラル豊富な自然塩(例:岩塩、天日塩)は、体に必要な成分を含みながら、素材の味を引き立ててくれます。

おすすめの塩の種類:

  • ヒマラヤピンクソルト
      鉄分を含む美しいピンク色の岩塩。見た目にも華やか。
  • ゲランドの塩【フランス産】(まろやかな味)
    まろやかで料理に深みが出る天然塩。魚料理やスープにもおすすめ。
  • 粗塩(料理の仕上げに◎)

出汁のうま味で塩分カット

  • かつお節、昆布、煮干しなどの天然出汁
  • 野菜出汁や干し椎茸の戻し汁

これらを上手に使えば、塩を減らしても満足できる味になります。

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香味野菜・香辛料をプラス

  • 生姜、にんにく、ネギ、ハーブ類
  • 黒胡椒、カレー粉、パプリカなど

香りや刺激で味に奥行きを持たせると、塩分控えめでも物足りなさを感じにくくなります。

少量で満足できる「味覚リセット」も有効

MSGなどの強いうま味に慣れてしまった舌をリセットするために、「しばらくアジシオを控える」というのもおすすめ。

1~2週間、薄味に慣れることで味覚が敏感になり、自然な味でも満足できるようになります。

アジシオは適量なら問題なし。でも、健康志向なら“選択”が大事

「アジシオは体に悪い」という噂には、確かに根拠となる不安要素があります。

しかし、科学的には“通常の使い方をしていれば問題ない”というのが結論です。

ただし、以下のポイントには注意を。

  • MSGに敏感な人は体調と相談して使用を調整
  • 塩分摂取量は意識的にコントロール
  • 家族の健康を考えるなら、天然調味料や出汁との併用を検討

調味料は「毎日使うからこそ、小さな積み重ねが未来を変える」存在です。

アジシオを“悪者”にするのではなく、上手に使いこなすことで健康的な食生活を目指しましょう!

  • この記事を書いた人

薬剤師の3児ママ

転勤族&ワンオペで、小学生から乳児までの3人を育てる薬剤師ママ(現在はお休み中)です。 無添加や美容など、薬学の知識を生かして在宅で働き子育てと両立できる方法について発信中。 同じように悩むママたちが、少しでも楽に、楽しく過ごせるヒントをお届けします!

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