「生姜」と聞くと、体を温めたり免疫力を高めたりと、健康的なイメージを持つ方が多いでしょう。
一方で、スーパーで手軽に買える「生姜チューブ」には、“便利だけど添加物が心配”という声も。
実際、毎日のように使っていて「これって体に悪いのでは…?」と気になっている人も少なくありません。
この記事では、生姜チューブが体に悪いといわれる理由、その安全な代替案、さらに産地による違いまで詳しく解説します。
生姜チューブが“体に悪い”と噂される理由
1. 市販の生姜チューブに含まれる添加物とは?
添加物名 | 用途 | 健康面での懸念 |
---|---|---|
ソルビトール | 甘味・保湿 | 過剰摂取で下痢・腹部膨満感 |
加工デンプン | 粘度を保つ | 安全性は高いが過剰摂取で便通異常の可能性 |
キサンタンガム | 増粘剤 | アレルギー体質の人は注意 |
香料 | 風味付け | 合成香料の場合、中身が不明でアレルギー懸念 |

2. 添加物の安全性はどうなのか?
厚生労働省が認める範囲内であれば基本的には安全です。
ただし、「少しならOK」=「毎日続けても安心」とは限りません。
胃腸が弱い方や子どもには、添加物の少ない製品が望ましいでしょう。
3. 生姜の含有量・効能低下の懸念
加工でジンゲロールやショウガオールが減少し、温め効果や代謝促進効果が弱くなる場合があります。
4. 生姜の産地(中国産が多い背景)
市販品はコスト面から中国産が多く使われますが、農薬や栽培環境に不安を持つ人もいます。
中国産と国産生姜の違い比較表
項目 | 中国産生姜 | 国産生姜 |
---|---|---|
価格 | 安価(輸入コストを含んでも低い) | やや高め |
農薬使用 | 一部で残留農薬の報告あり(基準内) | 基本的に基準以下、無農薬品も入手可能 |
風味 | マイルドで水分が多め | 辛味・香りが強く風味豊か |
保存期間 | 長い(防腐処理ありの場合も) | 比較的短い |
栽培管理 | 生産量が多く品質に差がある | 小規模・管理が丁寧 |
入手しやすさ | スーパーの多くで使用 | 無添加・高品質品は通販や専門店中心 |
ポイント
- 中国産=必ずしも危険ではないが、品質差が大きい
- 国産=価格は高いが風味・安心感が高い

生姜チューブのメリットと注意点
1. 便利さ・時短調理に寄与
- 皮むき不要
- すりおろし不要
- 冷蔵で長期保存可能
2. 過剰摂取で胃腸トラブルの可能性
- 胸やけ
- 下痢
- 腹部膨満感
安心して使える「無添加・代替」選択
1. 冷凍すりおろし生姜の作り方
- 生姜を洗い、皮をむく
- すりおろす
- 小分け冷凍
- 約1ヶ月保存可
2.生姜をもっと手軽に!便利グッズの活用
無添加や国産の生姜を使いたくても、「すりおろすのが面倒」「保存方法が難しい」という声も多いですよね。
そんなときに役立つのが、おろし器や保存袋といった便利グッズ。
これらを上手に使えば、毎日の“しょうが生活”がもっとラクになります。
おすすめの生姜おろし器
◆ セラミック製おろし器
- 金属臭がつかないため、生姜本来の香りをキープできる
- 洗いやすく、少量でもしっかりすりおろせる
👉 具体的な商品例
- 京セラ セラミックおろし器(滑り止め付きで安定感◎)
- HARIO セラミックおろし(シンプルでおしゃれなデザイン)
◆ ステンレス製おろし器(細目タイプ)
- 耐久性が高く、繊維までしっかり細かくすりおろせる
- 細かいおろしが欲しい人や料理・ドリンク向けに最適
👉 具体的な商品例
- 貝印 SELECT100 おろし器(料理家にも愛用者が多い定番品)
- 下村工業 日本製 おろし器(リーズナブルで家庭用にぴったり)
おすすめの保存袋・保存容器
◆ ジッパー付き保存袋(冷凍対応)
- すりおろした生姜を小分けにして冷凍保存できる
- 使うときに1個ずつ取り出せるので便利
👉 具体的な商品例
- ジップロック フリーザーバッグ Mサイズ
- アイラップ(冷凍・湯せん対応)
◆ シリコン保存容器
- 繰り返し使えるのでエコ&経済的
- 匂い移りしにくく、冷凍・冷蔵どちらも対応可能
👉 具体的な商品例
- stasher(スタッシャー)シリコンバッグ(SNSでも人気)
- iwaki シリコン保存容器(耐熱性も高く電子レンジ対応)
3. 無添加・国産の市販チューブ商品【おすすめ10選】
- イオン「すりおろししょうが」
- 信州自然王国「しょうがすりおろし」
- 生活クラブ「生姜ペースト」
- オーガニックキッチン「有機しょうが」
- 光食品「有機すりおろし生姜」
- ムソー「国産生姜おろし」
- らでぃっしゅぼーや「生姜ペースト」
- グリーンコープ「無添加しょうが」
- 成城石井オリジナル「国産生姜おろし」
- コープ自然派「しょうがおろし」
ジンゲロールとショウガオールの健康効果まとめ
生姜が「体を温める食材」として知られる理由は、このジンゲロールとショウガオールという2つの成分にあります。
成分名 | 特徴 | 主な健康効果 | 含有量に影響する条件 |
---|---|---|---|
ジンゲロール | 生の生姜に多く含まれる辛味成分 | 免疫力向上、殺菌作用、血流促進、抗酸化作用 | 加熱で減少、ショウガオールに変化 |
ショウガオール | 加熱や乾燥でジンゲロールから変化する成分 | 強い体温上昇作用、血行促進、冷え改善、代謝アップ | 加熱・乾燥で増加 |
ポイント
- 生で食べる → ジンゲロール中心 → 免疫強化・抗酸化がメイン
- 加熱して食べる → ショウガオール増加 → 冷え改善・代謝アップがメイン
- チューブ生姜は加工過程でジンゲロールが減りやすく、加熱効果のあるショウガオールも少ない場合がある
効果的な摂り方の例
- 風邪予防や殺菌目的 → 生のすりおろし生姜を紅茶や蜂蜜に加える(加熱しない)
- 冷え性改善や代謝促進 → 生姜スープや煮物に入れて加熱して摂取
- 毎日の健康維持 → 冷凍すりおろしや無添加チューブを使い分けて料理に活用
まとめ
生姜チューブは、忙しい現代人にとってとても便利な調味料ですが、添加物・成分減少・産地の違いなど注意すべき点もあります。
さらに、生姜の健康効果はジンゲロールとショウガオールの含有量に左右されるため、使い方や加工方法によって効果が変わります。
まずは、
- 成分表示と産地表示をチェック
- 目的に応じて生・加熱を使い分け
- 無添加・国産品や冷凍ストックを活用
これらを意識することで、安心で効果的な“生姜生活”が送れます。